2012年3月18日日曜日

インターネットって何だ?

こんばんは。
カーチャンでも分かる「さちこのテクノブログ」でございます。
ブログ開始に際して、最初の記事はこれでいこう!とずっと考えていました。

第一回のテーマは「インターネットって何だ?」です。
インターネットを知らない人は今や殆どいません。
では「インターネットとは何ですか?」と聞かれて答えられる人はどれ程いるでしょうか?
おそらく友達やカーチャンに聞くと、こういう答えが帰ってくるはずです。

A1:あれよ、ヤフーよ。調べるとでてくんのよ。買い物とか出来るのよ。
A2:フェイスブックとかで友達の日記とか見れるの。
A3:便利なんだからいいじゃない何でも。

この3つの回答はいずれも「インターネットで利用できるサービス」についての答えで、
「インターネットそのもの」が何か、という答えの回答はちょっと違います。
とはいえこの質問に正確に答えられるのは、ネットワーク関係者くらいでしょう。

インターネットとは、ネットワーク同士を相互接続させることで実現した、巨大な情報交換の繋がりのことです。その巨大な繋がりを通して世界中ありとあらゆるコンピュータが接続され、情報を瞬時に転送したり、サービスを提供したりされたりしています。

・・・

ハイもうわけがわかりませんね。

それでは分かりやすく「インターネットでFacebookを使うとき」を例に説明します。


「Facebook」はアメリカのFacebook社が提供しているサービスです。
Facebookを使うためには当然Facebook社のサーバ(※)まで繋がる必要があります。
しかし冷静になって考えてみると、一体何でどうやって日本のパソコンからアメリカのサーバまで繋がってるんでしょうか?
※サーバ(Server):サービス(プログラム)を動かし、大人数に提供することに特化したコンピュータ。自動で動かし続けることを前提にしており、モニターもキーボードもマウスもない。インターネット企業の商売道具。タクシー会社で言うタクシー(車両)に当たるといえば分かりやすいようなやすくないような。

まずはアメリカにたどり着かなくてはいけません。
僕達がアメリカに旅行するときのことを考えてください。国外に出るには、まず空港まで行って飛行機に乗らなくてはいけませんよね。インターネットも実は同じなんです。


パソコンから伸びたケーブルは、電話線や光ファイバーなどに姿を変えて家の外に出ていきます。電柱や地下の管路(ケーブルが通る土管)を通って、まずたどり着くのが「インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)」です。
日本語で「接続事業者」と言いますが、この人達は航空会社に相当する、つまりアメリカまで連れていってくる人です。
僕達はそのサービスに対してお金を払っています。


なお補足ですが、空港に行くまで電車やバス(交通事業者のサービス)を利用するように、電話線や光ファイバーを使ってISPまで運んでくれる人がいます。
彼らは「アクセス事業者」と言って、僕らのインターネット利用料はこの「ISPサービス利用料」+「アクセスサービス利用料」で構成されています。
※つまりインターネットを使うときは自動的にこの2社と契約しています
※アクセス部分を自分で作ったり、借りたりして1社で両方提供するISPもいます(Softbank=YAHOO!BBやJ-comなど)


さて空港まで来たら今度はアメリカまで飛びます。

日本とアメリカの間には、総延長9600Kmに及ぶごんぶとの通信ケーブルが太平洋の海底に引かれており、両国間のデータのやりとりを支えています。
アメリカのFacebook社向け通信は、この中を光の早さで駆け抜けていくわけです。


日米間の海底ケーブルでは、KDDI,Google,Bhati(インド最大の通信会社)が共同出資して作った「Unity」が最も新しく、有名。
総延長9620kmで敷設にかかった費用は300億円。


ISPはこの海底ケーブルを使ってアメリカにデータを送るわけですが、海底ケーブルは敷設にエライお金がかかるのでそれほど数がありません。つまり国内全てのISPが接続出来るわけではないということです。
そこで、海底ケーブルに直接接続できないISPは、IXと呼ばれるISP同士の接続ポイントや海底ケーブルを所持する大手ISPを経由してデータをアメリカに送ります。最寄りに親となるISPがいなければ、既にIXや親ISPと繋がっているISPと接続して孫になります。 
※上のようなIXを国際IX、海外と接続しておらず、国内のISP同士を繋げているIXを地域IXと言ったりする。

ISP=空港と考えるととてもわかり易いです。飛行機のトランジットと全く同じですから。

さあ海底ケーブルを通って、ようやくアメリカまでたどり着きました。
ここからさきはあまり説明する必要がありません。日本からアメリカに行くまでの道と鏡写になっているからです。

これが「家のパソコンからFacebookを使う」時にデータが経由する物理的繋がりです。

ISPに繋がっている自分」がいて、国内のISP同士もIX経由などで繋がっていて、さらに海底ケーブルで他の国の「ISP同士のつながり」に接続している、そうして、2つの国のパソコンとサーバが通信できているのです。

繋がり=ネットワークです。ネットワークとネットワークが繋がるとき、それは相互接続(インターワーク)されたネットワーク(インターネット)となります。


さあ今なら下の図が理解出来ると思います。
これがインターネットです。


※話を簡単にするためにIXを省いています。実際は多くのISPがIXを介して繋がっています。

繋がりとしてのインターネットの物凄いところは
インターネットに参加している全コンピュータはすべて物理的に結線されている」ことです。世界中に存在する殆どすべてのパソコンと企業のコンピュータ(サーバ)が全て物理的に繋がっているなんて、考えてみれば凄まじいことではないでしょうか。

このとんでもなく大規模な物理的繋がりが僕らの生活を今や支えているということを、なんとなくでも知って、ちょっとすげぇ!と思っていただけたら、ネットワークに携わる者としては嬉しいです。



次回の「さちテク」では、
このインターネットの「維持費」について踏み込んでみたいと思います。