2013年3月3日日曜日

モバイルWiFiてなーに

このまえ友人から困ったコールがありまして。

モバイルWiFi買ったけどパソコンにつながらないよ!」というものでした。
何かトラブルでもあるのかな?と思って出向いたのですが、試してみると通常の接続操作であっさりと接続出来ました。
結論から言って何もおかしいところはなかったんですね。

それではなぜ接続できなかったのか?
あっさり言えば「知らなかった」だけなのですが、たしかにモバイルWiFiが出始めたのは本当にここ最近のことです。しかも、町中で展開されている公衆無線LANとは似ているようで全く別物なので、「よくわからないもの」の代表じゃないでしょうか。

家電量販店でも、よくわからないまま買ってしまったことで月の支払が不必要に大きくなっているようなこともよく見かけます。モバイルWiFiは、モバイル技術の進歩が生み出した、非常に便利なものです。外で頻繁にパソコンを使うような人には、ずっと欲しかった極めて便利なものです。
しかしながら、その運用コストは決して安くなく、ほんとうに必要かはその人によります。

そんなよくわからないものに負けないために、「モバイルWiFiってそもそもなによ?」ということを、今回の解決内容と一緒に紹介したいと思います。


■モバイルWiFiはなんで生まれたの?

そもそも、モバイルWiFiってどういう商品でしょうか?

モバイルWiFiは「持ち運びできるインターネット回線」です。
様々な機器と繋ぐための「つなぎ口(インターフェース)」としてWiFiを持っているので、家のインターネット回線の代わりに、いろいろな機器を外でもインターネットにつなぐことができます。


モバイルWiFiは、インターネットに繋ぐための仕組みとして携帯電話と同じ3Gもしくは4Gを使っています。なので簡単に言ってしまえば「携帯にWiFiをくっつけたもの」ですね。
インターネット(データ通信)を前提に作られているので、電話ができないのが唯一の違いです。

当然、携帯電話をもう一つ持つのと同じことなので月額料金がかかります。
モバイル「WiFi」と入っても実は、私たちが払っているのはインターネットに繋ぐための「回線サービス」に対してであって、つなぎ口である「WiFi」に対してお金を払っているわけではないんですね。

■買った方がいいの?

モバイルWiFiは大変便利ですが、携帯電話が2つに増えるようなものなのでそれなりに維持費のかかるものです。よくわからずに勧められるままモバイルWiFiを契約してしまうと、いたずらに出費を大きくするばかりか、本来より使い勝手の悪いインターネットを使うことになってしまいます。

モバイルWiFiは「インターネット回線のない場所」で「単体ではネットに繋げない機器」をインターネットに繋げるためのものです。なので、「WiFi」の部分がほしいからといって、インターネットを既に引いてある家の中で使うのはお金の無駄と言えます。
※「WiFi」の部分だけを提供する機器は「無線LANルーター」と言って普通に売ってます。

また、だいたいの場合モバイルWiFiの「モバイル回線(≒携帯)」の部分より、家に引いてある有線インターネットのほうがよっぽどスピードが速いため、損をしてしまう場合があります。

逆に、インターネットの有線回線が家にない場合、すべての通信をモバイルWiFiだけに集約してしまうのは有効と言えます。
……が、モバイルWiFiには「帯域制限」があるため、パソコンのようにスマートフォンより遥かにデータ量が大きいものを繋ぎ続けると、すぐに帯域制限に達してしまいます。
※制限のないUQ WiMAXのようなサービスもあります。

また、宿命として無線通信というのは不安定です。建物などの遮蔽物はもちろん、人の混雑や、場合によっては雨などの気候にも都度左右されて、スピードが落ちることがざらにあります。
※契約上「ベストエフォート(速度はがんばるけど保証しないよっ!)」の回線なので、文句は言えません。

なので、本当におすすめできる人は、出張などでパソコンを持って飛び回るような人ですね。
そういうビジネスパーソンやアクティブな学生さんなどには、値段に見合った心強い武器になるでしょう!

■さあ使おう(設定編)

それでは今回の「わんそる!」に戻ってみましょう。
今回の依頼は「モバイルWiFi手に入れたんだけど、PCとうまく繋がらない」でした。

PCとモバイルWiFi間の接続、ということは「WiFi」部分の問題です。
それではWiFiと手持ちの機器の「つなぎ方」をご紹介しましょう。

WiFi機器は自分と端末(PCなど)を繋ぐために電波を出していますが、他のWiFi電波と区別するため、その電波に任意の名前(識別子)をつけています。この名前のことを「SSID(えすえすあいでぃー=Service Set ID)」と言います。

PCやスマートフォンでWiFi接続のアイコンを押すと、周りに飛んでいるWiFi電波のSSIDがずらーっと表示されます。この中から、自分の所有しているWiFiのSSIDを探してアクセスします。
すると、本当に所有者であるかを確認するため、SSIDに設定されたパスワードを聞かれます。SSIDは電波の範囲内にいればだれにでも見えてしまうので、ここで認証をかけるわけです。

……と、簡単に説明しましたが……

問題はこれです。
もし、自分の持っている機器のSSIDとパスワード(Key)が分からなかったら??
基本的にはこれがわからないとお手上げなのですが…。

実はSSIDとそのパスワードは、WiFi機器に書いてあることが多いのです。
だいたい機器をひっくり返したりすると、裏側に書いてあります。



今回もしっかりと裏側に書いてあるのが見つかったので、適切なSSIDを選び、書いてあるパスワードを入力することで難なくPCをインターネットに繋ぐことができました!

一度接続すれば、PCやスマートフォンはそのWiFiのSSIDとパスワードを覚えてくれるので、次回以降は電源をONにすれば自動的につながります。
もし覚えている情報が消えてしまった時でも、もう大丈夫ですね。
もういちど機器をひっくり返してパスワードを入力してあげてください。

このように、知ってさえいればWiFiとの接続は簡単なんです。

当然この裏返しとして、機器に書いてあるSSIDとKeyを誰かに見られてしまうと、誰でも使えてしまいます。これはお金を払っている回線をタダ乗りされるという事以上に、セキュリティ上問題です。もし悪意のある人が、WiFi経由であなたの回線を使って悪さをした場合、通信会社からはあなたがアクセス者としか見えません
WiFiの部分は通信会社の管理範囲ではないので、あなたの管理責任範囲なんです。


※ちなみにWiFi機器の設定を変えることでSSIDとKeyを自由に変更することができますが、自分で設定したSSIDとKeyを絶対に忘れないように!


■まとめ

どっちかというとWiFiの話ばかりになってしまいましたが、これからの世の中、パソコンやスマートフォンだけではなく、カメラやゲーム機などいろいろな機械が、おそらくWiFiを「つなぎ口」としてインターネットに繋がっていきます。
モバイルWiFiはそういったオンライン機器をどこでも使える入口になるはずです。
WiFiのつなぎ方を覚えてしまえばもう大丈夫。うまく使って快適なデジタルライフを送りましょう!