2014年5月13日火曜日

ソフトバンクがモバイルを捨てる日

こんばんは
今日はさちテクではなくて、ちょっと僕の妄想話をしたいと思います。

ソフトバンクモバイルが「今後は新機種発表会を行わない」と発表しました。
市場に出ている主な端末がほぼAndroidとiPhoneのみになり、メーカーのハードウェアでの差別化も最早限界に来ていますので、確かに主張もうなずけるところがあります。

とはいえ、新機種発表会を行わないのは他社に対して明らかに精彩を欠き
次々に新しい端末やサービスを発表することでユーザーを惹きつけてきた今までに対してなんとも消極的に見えます。というか、見えてしまいます。

予測というより邪推になりますが、
これはソフトバンクが他社とは全く異なる方向に舵を切った、その現れかもしれません。その方向とは、ソフトバンクモバイルを捨てることです。


いま、携帯電話の市場はかつてない膠着状態にあると言えます。
かつて独占販売だったiPhoneは、スティーブ・ジョブズの死後全キャリアで取り扱われるようになり、ソフトバンクモバイルが900MHzを手に入れたことでネットワーク性能も拮抗しつつあります。LTEの料金プランは各社横並びとなり、全社に同じ端末が並び、差別化となるキャリアサービスはいずれも期待ほどの強さを持てず。国内の市場でMNPによるユーザーの奪い合いが繰り返され、莫大なキャッシュバックを伴ってユーザーが激しく出入りする状況も、総務省の指導により終りを迎えました。

その一方で、端末の高性能化と通信速度の加速により、ネットワークへの要求は留まるところを知りません。ユーザー一人あたりのデータ通信量は、1年で2倍以上の増加を続けており、通信事業者はどこもキャパシティを増やすために延々と設備増強を繰り返さざるをえない状況に陥っています。
加速度的にコストが増えていく一方、携帯電話のパケットプランは(7GB制限はあれど)定額制です。唯一の従量課金が許されていた通話は最早LINEなどに押されており、つまり「収益は増えないけど、コストは毎年膨らみ続ける」状況に陥っています。
今は各社のエンジニアが必死でコスト削減と効率化を行うことで、まだ保っている状態ですが、それがいつまで続くでしょうか?すべてが解決する魔法の手段はまだ発見されていません。

果たしてこれは、構造的に健全な――即ち、成長し続けられる、もっと言えば「美味しい」ビジネスなのか?普通に考えてNOです。
※この際稼ぎの大小は問題ではなく、構造の問題です。

そこで最初の話に立ち返ります。この、膠着状態のまま膨れ続けるトラフィック支えながら消耗戦(というか我慢比べ)に突入しようとする中で、ソフトバンクはただ一人、プレイヤーから外れることを考えているのではないでしょうか。

その手段はこうです。

ソフトバンクは純粋な回線卸の事業者(MNO)となり、端末の販売やサービスを行わない存在となるのです。携帯電話のインフラを使って独自のB2C/B2Bサービスを展開したい企業(MVNO)に、回線を卸す存在となり、ソフトバンクモバイルはいちMVNOとなる

回線卸の方法は様々ですので、回線単位の卸売ではなく、その単位をトラフィックに対する従量課金としてもよいでしょう。そうすればソフトバンクの収益モデルは健全化します。
それどころか、今まで莫大なコストとなっていた端末開発や、端末の登録や販売/営業・それに付随するカスタマーサポートのコストをカットできます。
いや、もっと踏み込むならば、いままでソフトバンクモバイルとしておこなってきた事を、他社から請け負って代行して続ければよいのです。数千億円の「コスト」となっていたカスタマーサポートやシステムが、そのまま利益を生む存在になるのです。

よって、ソフトバンクモバイルは正確にはMVNE(Mobile Virtual Network Enablerとして、ソフトバンクのインフラを使って商売をしたいMVNOのサポート役となるのです。

まぁ、言うは易しで欠陥も色々とある予測なので、素人の妄想として流してください。
そもそもソフトバンクモバイルほどのユーザーを持った存在がいきなり、ユーザーを捨ててMVNEとなるのは非現実的です。ユーザーを継承する会社があれば話は別ですが......

.........
あ、Y!mobile......!

(おしまい)